「卒寿の会」盛大に

女性陣の踊りで華やかな雰囲気のステージ(提供写真)

関係者と記念写真に納まる笑顔の寺師さん(前列左=提供写真)

中部奄美会元会長・寺師さん

 【東京】奄美出身で中部奄美会を創設した、同会元会長で顧問の寺師一蔵さんの「卒寿の会」がこのほど盛大に開催された。会員、来賓合わせ約210人が訪れ、元気な90歳を共に祝っていた。
 
 名古屋市千種区のホテルメルパルクに、地元のほか、関東、奄美大島から多くが集ったのは、5月28日のこと。奄美パーク園長・田中一村記念美術館長の宮崎緑氏、全国奄美ゴルフ会・屋宮淳一会長、里見隆治参院議員があいさつした。東海錦江クラブ・加治佐健二会長、直江弘文愛知県会議員も祝いの言葉を寄せた。 

 感謝状の贈呈が公益財団法人奄美奨学会・泉堅二郎理事長、奄美大島観光協会・越間得晴会長からあった。ほか、志学館大学レスリング部の栄和人監督ら多くの来賓が、長寿に笑顔を贈っていた。唄者・辻美里さんの祝唄「朝花」、石岡春代さんの唄、中部奄美会・志村東会長の乾杯の音頭で懇親会に。高津久仁枝さんが祝いの能舞を披露すれば、水間英樹さんが謡(うたい)を、「豊定会」会員が祝いの踊りで花を添えた。

 出席者は黒糖焼酎を交わしながら、思い出話に盛り上がり、シマ唄や舞を堪能していた。出席者に感謝しながら登壇した寺師さんは「中部奄美会は、東京奄美会100周年大会に感動して立ち上げました」と会の創設を振り返った。また「古里奄美と中部の直行便を実現してほしいと、会としても何度も声を上げた」とセントレア(中部国際空港)からの直行便について触れた。さらに「これからも奄美との懸け橋を全力で頑張っていく」との決意を語り、大きな拍手がわき起こっていた。その後、六調で大盛況のなか終了。寺師さんは、中部奄美会を2000年に創立、自ら会長に就任し、10年間にわたって奮闘した。現在、顧問として会を支えている。