4年ぶり「さたぜぇないと」

4年ぶりの開催となった「さたぜぇないとふぇすてぃバル」(25日、奄美市名瀬の屋仁川通り)


チケット「やんご」を手に多くの来場者がイベントを楽しんだ

「懐かしく新鮮」なイベント
名瀬・屋仁川通り 大勢の来場者でにぎわう

 歩行者天国で食と黒糖焼酎を楽しむイベント「さたぜぇないとふぇすてぃバル」(奄美市社交飲食業組合主催)が25日、奄美市名瀬の屋仁川通りであった。島の名物繁華街のイベントがコロナ禍を経て、4年ぶりに開催。通りにはさたぜぇ(黒糖焼酎)とバル(スペインのカフェ、居酒屋など飲食店)が並び、大勢の来場者でにぎわった。

 イベントは、繁華街の「やんご」(屋仁川)を盛り上げようと、同組合の若手グループが企画。8回目の今回、蔵元8社と飲食店12社が軒を並べた。

 午後4時、民謡教室あやまる会の子どもたちによるシマ唄「朝花節」でオープニング。あいさつに立った里原あけみ理事長は「明治43年から、屋仁川に飲食店が集約されて今年で112年目。コロナで我慢した、私たちもお客さまも張り切ってはしゃぎましょう」と呼び掛けた。

 通りでは4年前と同じく、チケット「やんご」(1枚300円、10枚つづり)を手にした多くの来場者たちが、島料理や焼き鳥、黒糖焼酎など数々の奄美の特産物を堪能した様子だった。

 この日は、シマ唄やダンスなどステージのほか、陸上自衛隊の奄美警備隊や奄美海上保安部などによる特設ブースも設けられ、イベントを盛り上げていた。

 奄美市名瀬の沖岡和広さん(49)は妻の愛香さん(33)と一千瑠=いちる=ちゃん(1)と一緒に来場。和広さんは「イベントを通して、同級生などに久しぶりに会え、貴重な場となった」と話し、愛香さんは「4年前、結婚前のデートで来た感慨深いイベント。懐かしさと新鮮さを感じる」と笑顔で語った。