日本代表・遠藤選手がサッカー教室

児童生徒らとミニゲームで交流する遠藤航選手=知名町=

「好きという気持ち忘れずに」
ミニゲームで交流 知名町

 【沖永良部】サッカー日本代表のMF遠藤航選手(30)が27日、知名町フローラルパークでサッカー教室を開いた。地元の小学生から高校生まで約250人が参加し、憧れの選手とのプレーを楽しんだ。

 遠藤選手は、ドイツ1部リーグのシュツットガルトでプレー。同リーグで1対1の勝利数1位の「デュエル王」を2年連続で獲得している。今月20日のキリンチャレンジ杯ペルー代表戦ではキャプテンとして出場し、勝利に貢献した。

 教室は、島の子どもたちの夢を応援しようと、ふるさと納税を活用して同町が企画した。

 この日は午後の飛行機で到着。空港では日本代表で着用しているユニフォームの背番号「6」がデザインされたうちわや、「沖永良部島にようこそ!」と書かれた横断幕を持った住民らが出迎えた。

 サッカー教室では、「1対1」やミニゲームで交流。コーナーキックからのボールをヘディングでゴールした遠藤選手は「ナイスボール」と叫び、チームメイトとハイタッチして喜んだ。

 教室後、トークショーと質問コーナーがあり、子どもたちは「ドイツに移籍した理由は?」「試合中に意識していること」「対戦して一番強かった人は?」などと質問。保護者から子育てに関する質問が出ると「自分の子どももサッカーをしているが、今は何も言わずに純粋にサッカーを楽しめるようサポートしている」と答えた。

 最後に、サイン入りボールや所属チームのユニフォームなどのプレゼント抽選会とサイン会も行われた。

 和泊中3年の和田新さん(14)は「フィジカルの強さにびっくりした。ボールを奪おうとしたが、軽く跳ね返された」。知名中2年の徳山泰一さん(14)は「いつもの練習とはレベルが違った。パスやドリブルもすごくてディフェンスできなかった」と話した。

 遠藤選手は「島の子どもは元気があって、あいさつもできるし、人としてしっかりしている。サッカーもうまかった。環境に関係なく、とにかくサッカーが好きという気持ちを忘れずにプロを目指してほしい。自分もできるだけ長くプロの世界でプレーして、今日出会った子どもたちと対戦できるのを待ちたい」と語った。