大雨被害3町村に寄付金

県老人福祉施設協議会大島支部の村田会長(右から2人目)は大雨被害に遭った宇検村、瀬戸内町、大和村を訪問し寄付金を手渡した(30日、宇検村役場)

「地域復興のために」
県老施協大島支部

 (一社)県老人福祉施設協議会大島支部(村田勇樹会長)は30日、記録的な大雨に見舞われ、土砂崩れなど多くの被害が出た宇検村、瀬戸内町、大和村の各役場を訪れ、被災支援を目的とした寄付金を贈呈した。村田会長(50)=特別養護老人ホーム奄美佳南園園長=は「地域復興にお役立ていただければ」と話した。

 県老人福祉施設協議会は、県内の特別養護老人ホームや養護老人ホーム、通所介護事業所などの代表者を中心に、高齢者福祉サービスの向上を図ることを目的に1975年設立。大島支部の会員数は25事業所。3町村に対する寄付金は、同支部以外に肝属=きもつき=支部からも支援を希望する声が上がり、今回の贈呈となった。 

 宇検村では、寄付金を受け取った元山公知村長が「被災された村民に届くように、しっかりお預かりする」と謝辞を伝えた。村田会長は「集落の孤立は解消されたが、入所者を抱える福祉施設でも、配食が止まるなど起こり得る問題。義援金としてお渡ししたが、道路などの一日も早い原状回復に向けてもお使いいただければ」と述べた。