伊仙町で大島地区地女連学習大会

記念講演やシンポで研さん交流した大島地区地女連学習大会・伊仙町大会(1日、同町ほーらい館)

 

 

「心豊かな幸せな社会実現を」
医療講演、シンポで研さん交流
復帰70周年記念

 

 

 【徳之島】奄美群島日本復帰70周年記念「第35回ふるさとを興す大島地区地域女性連学習大会・伊仙町大会」が1日、同町ほーらい館ホールであった。地区市町村の各地域女性団体連絡協議会(地女連)の代表など関係者ら約200人が参加。「心豊かな幸せな社会の実現を~女性の知恵と実践で~」を学習テーマに、医療講演、実践発表を交えたシンポジウムで研さん交流した。

 県地域女性団体連絡協議会や奄美群島地女連、伊仙町同など6団体の主催。地元の太鼓集団「黒潮太鼓」(女性4人・男性1人)の勇壮な演奏で開会した。開会あいさつで群島地女連の宜名真孝子会長は、学習テーマにも沿った「地域ぐるみの教育の推進、健康かごしま21の実践」も要望。県地女連の大迫茂子会長は、九州大会(11月鹿児島市開催)への積極参加も促し「会員増でさらに活気ある活動に」とも期待した。

 大久保明伊仙町長や県大島教育事務所長(代読)祝辞に続き、県民総合保健センター(共催団体)の谷口賢二施設健診部長が「がん検診」で講演した。主要ながんの一次~三次予防などを解説し、「がんと診断されてもすぐに退職願は出さず、全国にあるがん相談支援センター(無料・匿名可)などに相談を」ともアドバイス。

 シンポジウムでの実践発表者と題は、▽環境分野=伊仙町地女連・松本ひとみさん「3年間の足跡~町地域女性連が継続してきた環境保全活動をふり返って~」▽教育同=同町同・大河真美さん「3年間の足跡~子育て支援に関する活動の取り組みについて~」▽組織同=宇検村同・俊岡恵美子さん「宇検村地域女性団体団員募集~婦人会を卒業したあなたに~」。

 松本さんと大河さんは、家庭で手軽に取り組める生ごみ堆肥化処理法「段ボールコンポスト」による環境保全、環境教育活動の両面から成果を紹介。「女性連が同じ目的で進み、誰一人取り残さず全員で地域課題の解決策を。子育て支援には若い世代の会員増を」など課題も挙げた。

 俊岡さんは、過疎化で会員減も深刻化するなかでの〝旧弊〟「婦人会の年齢制限=45歳や50歳で卒業」の見直し▽「できるとき、できるひとが、できることをする」をモットーに行事の軽減▽チラシ配布による会員勧誘や、「永久会員」会員証の発行―など効果も紹介した。