掘り取った球根を見せる「劇団えらぶ百合物語」に所属する子どもたち(和泊町笠石海浜公園)
和泊町 住民ら240人参加
【沖永良部】和泊町の笠石海浜公園で2日、ユリ球根の掘り取り作業が行われた。町の環境美化に取り組む「えらぶゆりサポーター」のメンバー約240人が集まり、テッポウユリとスカシユリの球根約3万球を掘り取った。
サポーターは、同町花と緑のまちづくり推進協議会を中心に、町内で活動する各種団体やスポーツ少年団など合計18団体で構成。毎年この時期に球根の掘り取り作業を行っている。
この日は、公園内のユリ園など4か所のほ場で作業。炎天のもと、参加者は汗だくになりながら手作業で球根を掘り取っていった。
参加した「劇団えらぶ百合物語」のメンバーで和泊中1年の宮田和心水さん(12)は「毎年、満開のユリを見るのが楽しみ。8月には劇団で初めての島外公演があるので、エラブユリに負けないくらい多くの人を感動させられる舞台にしたい」と話した。
花と緑のまちづくり推進協議会の森富隆会長(77)は「地域住民や観光客に楽しんでもらえるよう、きれいなユリの花を咲かせたい」と語った。
掘り取った球根は、10月頃に植え付けし、来年4月下旬に見頃を迎える。