元Jリーガー遠藤さんが技術指導

元Jリーガーの技術で感動させた遠藤彰弘さん(6日夕、徳之島町立亀徳小グラウンド)

サッカー少年ら感動
徳之島

 【徳之島】鹿児島市桜島町出身で日本代表としても活躍した元Jリーガーの遠藤彰弘さん(47)による「ENDO SOCCER SCHOOL&CAMP2023」が6日夕、徳之島地区の中学生らを対象に徳之島町の亀徳小であった。選抜の選手と指導者ら約30人が参加し、憧れの元Jリーガーの指導技術に感嘆していた。

 子ども向けのサッカースクールは、子どもたちの健康とサッカー技術の向上、地域での楽しい思い出づくり―を目的に、キャンプメディアンパートナーズ㈱など4団体が主催。今回は徳之島、喜界島、種子島の3島で設定されている。

 講師の遠藤さんは中学卒業後、サッカーの強豪校鹿児島実業高に進学して才能を開花させてJリーグ横浜マリノス(現在横浜F・マリノス)に入団。1994年に「U‐19」、96年には「U‐23」日本代表。「マイアミの奇跡」と話題になったアトランタ五輪代表にも選ばれた。

 遠藤さんの来島は初。3町の中学選抜強化トレーニングメンバーの中学生ら約20人を前に「私も桜島出身。離島だからとか考えずに、この豊かな大自然の中でトーニングに励んでほしい」と述べた。実戦形式の練習の中に、日本代表やJリーグ時代に培ったテクニックなどもアドバイスした。

 参加者の一人、前川柚紀さん(北中1年)は「片方の足を後ろに引くだけで方向が変えられ、相手ディフェンスをかわせるテクニックに感動した。プロで体感しているだけあってすごいと思った」と感激した様子。

 地元指導者の名城慎吾さん(49)=亀徳サッカースポーツ少年団監督=も「技術指導面では、言葉のチョイスだったり、自分たちで決めたことを子どもたちが自主的に主体的に取り組む大切さも知った」と話していた。

 今後の日程は▽7日午後5時からは引き続き亀徳小で小学生対象サッカースクール▽8日は喜界島・池治海水浴場で中学生対象サッカースクール&ビーチ清掃&BBQ▽9日午前8時半からは同町早町小で小学生対象スクール、同午後3時半からは同小で中学生対象スクールを開く。

 8月20~24日は種子島・南種子町でも計画している。