地元の美しい海を疾走

カヤックやSUPで果敢に湾内を横断する手花部小児童たち

手花部小児童 カヤックやSUP、Wサーフィン
恒例の赤木名横断に挑戦

 奄美市笠利町の手花部小学校(松山昭久校長、児童15人)は8日、恒例のマリンスポーツ活動「赤木名横断」を奄美市笠利町の前肥田ビーチで開いた。今年は風があり、湾内を途中で折り返す臨時コースで挑戦。児童らはカヤックやSUPで大海原に飛び出し、潮風を背に地元の美しい海を疾走した。

 20年以上続く同校独自の活動。「総合的な学習の時間」を活用し、全校児童が参加。同海岸でマリンレジャーサービスを手掛ける奄美海族塾(高井直人代表)が講師を務めた。

 1・2・3年生はカヤック、4・5年生はSUP(またはカヤック)、6年生はウインドサーフィンを使い、これまでに計3回の授業を受けてきた。この日は、家族らも浜辺で応援。児童たちが練習成果を披露した。

 この日は朝から風が強く、例年の赤木名へ横断するコースを断念し、沖合に設けたブイを折り返す300㍍・2周のコースに変更した。海岸からスタートした児童たちは、カヤックやボードが風で流れることを考慮しながら、コース取りなどを調整。救助艇も見守るなか、波立つ水面をかき分けて懸命に前へと進んでいった。

 6年の吉峯真月さんはウインドサーフィンで横断。「初めは風が強くて重心が取れずにバランスを崩したけど、段々上手くできるようになった。風でスピードが出て気持ち良かった」と喜んだ。

 指導した高井代表は、マリンレジャーの注意点に、▽ライフジャケットの着用▽フィンなどの道具を使う▽人目のあるところで遊ぶ▽泳ぐ際は時々、元の位置(岸)を確認する―などを挙げ、「海の状況は変わりやすい。安全を確保した上で楽しむことを考えてほしい」と呼び掛けていた。