喜界町で安全祈願祭

工事の安全を願い、くわ入れを行う隈崎町長

最終処分場、着工祝う
24年度中の供用開始目指す

 喜界町が同町塩道地区内に新設する一般廃棄物最終処分場建設工事の安全祈願祭が6日、現地であった。工事は2024年12月の完成を見込み、同年度中の供用開始を目指す。祈願祭には町や工事関係者ら約30人が出席。着工を祝い、工事の安全を願った。

 最終処分場は、クリーンセンターから出る焼却灰などを地中に埋めて処理する施設。同町民税務課によると、敷地面積は2万4594平方㍍。被覆型施設で、敷地内には散水などのための浸水処理施設を併設。埋め立て面積2万2000平方㍍で、埋め立て容量は7800立方㍍。1日あたり約1㌧の受け入れ見込みで、15年間の稼働を計画している。

 総事業費は12億4990万円で、財源には国の循環型社会形成推進交付金などが充てられる。工期は2024年12月25日まで。施工は㈱峰山建設が担う。

 安全祈願祭には、町や設計・施工業者、地元住民らの来賓約30人が出席。隈崎悦男町長があいさつし、関係者の協力に感謝。神事ではくわ入れを行うなど、期間中の安全を願った。

 同施設を巡っては、前候補地で水質への影響を懸念する声が住民から上がり、一度は白紙になるなど合意に時間を要していた。定例議会では、建設工事業者の選定を巡って2度の否決が行われるなど、当初の予定からは大きく遅れていた。