企業版ふるさと納税

奄美市に100万円を寄付した練馬ホゼンの押川社長(右)と安田市長(提供写真)

 

 

「子どもの支援に役立てて」
奄美市が感謝状贈る

 

 奄美市は10日、同市の企業版ふるさと納税に100万円を寄付した㈱練馬ホゼン(東京都)に感謝状を贈った。同日、市役所で贈呈式が行われ、同社代表取締役の押川輝和さん(61)らが出席、安田壮平市長が感謝状を手渡し感謝した。寄付金は親の死や家庭環境などにより経済的支援が必要な要保護及び準要保護児童生徒の援助などに活用する。

 押川さんは同市名瀬大熊出身。県立大島高校卒業後に上京、1998年に消防設備の点検・工事などを手掛ける同社を設立した。14年前に他界した弟家族を支援する中で、要保護児童生徒の存在を知り、「経済的なサポートを必要とする奄美の子どもたちのためにできることがあれば」との思いから今回、企業版ふるさと納税での寄付を思い立った。

 押川さんは「貧困を理由に子どもたちが夢を諦めるような社会にしたくない。ふるさと奄美の未来を担う子どもたちが、少しでも笑顔で過ごせるようになればうれしい」などと話した。

 企業版ふるさと納税制度は、地方創生の取り組みとして実施されており、21年度以降、同市では計16件、約2200万円の寄付があった。