奄美高校「魅力化コーディネーター」5人委嘱

魅力化コーディネータ―の委嘱を受けた(左から)正さん、麓さん、白畑さん、江崎さんと脇校長

「奄ふるプロジェクト」などで連携
生徒と地域つなぐ懸け橋に

 奄美市名瀬の県立奄美高校(脇浩一校長、377人)は12日、同校が地元企業などと協働し実施している「奄ふるプロジェクト」など、地域と連携した教育活動を推進するため、観光などさまざまな分野で活躍する5人を「魅力化コーディネーター」として委嘱した。5人は今後、同校生徒と地域をつなぐ懸け橋となり、地元企業などと連携する活動を支援し、奄美の魅力を生かした観光振興などに取り組む。

 委嘱されたのは、正寿江利さん(51)(オーシャンブロードバンド㈱)、麓憲吾さん(51)(NPO法人ディ)、深田小次郎さん(46)(㈱しーま)、白畑梓さん(36)(奄美のあーさ)、江崎隼太さん(36)(民宿さんご)。委嘱期間は2025年5月末までの約2年間。5人はそれぞれイベント企画、ネットメディア、観光ガイド、宿泊などの分野で活躍しており、同校と地元企業とのマッチングや生徒の地域活動に対するサポートなどを行う。

 同日、同校であった委嘱式で脇校長は「皆さんにアドバイスを頂きながら、生徒たち自らが考え、観光客をもてなす方法や地域の魅力を伝える能力を身に付けることができればと思っている。生徒たちが学んだことを生かし、地域を活性化できるような取り組みにしていきたい」とあいさつ。

 同校の卒業生でもある正さんは、「後輩たちが地域のことをより深く知って、よりよい発信ができるように地域とのパイプ役となって頑張りたい」などと抱負を語った。

 魅力化コーディネーターは、同校が21年度から実施している取り組みで、これまで正さん1人を委嘱していたが、今回、5人に増やし多分野にわたる連携を図っていく。

 同校では、今年も12月頃に「奄ふるプロジェクト」を計画しており、コーディネーターの支援を受けながら、生徒自らプロジェクトの企画や準備、運営などを行うことにしている。