知名町議会「議員と語る会」

町民と意見交換した議員と語る会=知名町久志検公民館=

ゼロカーボン事業で意見交換
町民のためになるか「調査特別委で検討」

【沖永良部】知名町議会は11日夜、同町久志検公民館で「議員と語る会」を開いた。総務文教常任委員会の6議員に対し、住民約20人が参加。脱炭素化事業の状況や河川の水質調査、公共バスの活性化など町民の意見・要望に耳を傾けた。

より良い町づくりのために町民との連携を図ろうと、11日から4日間の日程で合計6会場で開催する。

議会活動の報告後、ゼロカーボンアイランドおきのえらぶ事業調査特別委員会の福川勝久議員が、5月17、18日に行った沖縄県宮古島市での先進地視察の状況を説明。「宮古島でエネルギー会社が成功している鍵は、民間の電力会社が参入している点だと思った」と述べた。

意見交換では、脱炭素社会を目指すゼロカーボン事業に関し、エネルギーの地産地消を可能にする「マイクログリッド構築計画」が見直されたことについて町民から質問があり、福川議員は「現在、新たな離島モデルへ変更するための手続きを行っている」と答えた。城村誠議員は「この事業が町民のためになるのか、調査特別委員会で検討し、行政にしっかりとするように指導している」と述べた。

新水源地を活用した水道事業の再編と水道水の硬度低減化に伴う水道料金の変更について、城村議員は「現在、新水源地から送水管を順次整備しているところ。硬度低減化と水道料金については、町民の意見を聞くため、町にアンケート調査の実施を要請している」とした。

このほか「余多川にホタルを増やしたいので、水質調査をしてほしい」「沖永良部の住民には気管支系疾患の病気が多いように思う。農薬が関係しているのか調べてほしい」「高齢者パスを使って公共バスを利用しているが、もっと有効活用できないか。通勤通学で使ってもらうなど何かアイデアを出してほしい」「スマートフォンの使い方に関する勉強会を開いてほしい」などの要望が出た。