徳之島町出発式

「160㌶達成」へ気勢を上げた徳之島町サトウキビ夏植え推進キャンペーン出発式=11日、同町役場駐車場

早期植え付け・単収向上を
キビ夏植え160㌶達成を計画
奨励金支給も事業化

 【徳之島】徳之島町糖業振興会(会長・高岡秀規町長)のサトウキビ夏植え推進キャンペーン出発式が11日、同町役場駐車場であった。新たに夏植え新植奨励金支給も事業化。早期植え付け・単収向上への目標面積「160㌶」の達成を誓い合った。徳之島3町合計では380㌶を掲げる。

 出発式には町当局やJAあまみ徳之島事業本部、南西糖業㈱などの関係者ら約120人が参加。高岡会長は「町として、キビ増産へ単収向上と土壌改良を推進する。肥料の高騰など生産コスト高が続く中、(生産者)交付金のかさ上げにも一致団結して取り組みたい」などとあいさつした。

 続いて行沢弘栄町議会議長、JAあまみ徳之島事業本部の平山正也統括理事、南西糖業の松山洋次郎取締役・農務部長が国内外の情勢報告をを交えてあいさつ。高齢化・労働力不足下での植え付け省力機械化について、ハーベスター収穫原料を種苗に活用し、植え付け作業も一人で可能な上、植え付けから施肥、農薬散布、転圧まで同時にこなす植え付け機「ビレットプランター」(同島内で現在32台普及)の活用をアピールした。

 夏植え推進助成事業として、関係機関と連携してハリガネムシ防除薬や堆肥=たいひ=など土づくり資材を助成するほか、新規の町単独事業として「夏植え新植奨励金」支給も始めることが報告された。炎天下での「がんばろう」三唱で目標面積達成を誓い合った。 

 天城町の出発式は目標面積70㌶を掲げて21日午後4時から町防災センター「さとうきびの碑」前で、伊仙町は150㌶を目標に25日午前8時半から町役場玄関前駐車場でそれぞれ行う。