宝島キッズ奄美大島の旅

 

真夏の3ステージ
深夜出航、早朝登校の強行軍

トカラ列島(十島村)にある宝島小中学校の児童生徒18人によるスティールパンバンド「マリンキッズ・タカラ」は8、9の両日、奄美市内で3ステージの演奏を行った=写真=。

スティールパンは、カリブ海の島国トリニダード・トバゴ発祥のドラム缶をくりぬいた打楽器。音色は南国ムードを醸し出す。

メンバーは小学2年から中学2年まで。宝島から奄美大島への船旅は波もあり、メンバーの多くが船酔い状態。初日のステージを終えた子どもたちは大型スーパー、玩具店などを訪れた。4年生の有嶋光さん(9)は「くしと鉛筆のキャップを買った」。

9日、奄美市内のホテルでの演奏を終えた子どもたち。6年・戸崎碧來=そら=さん(11)は「日曜日に集まって練習している。楽しい」、4年・竹内風太君(9)は「みんなちゃんとそろっていて練習通り」と笑顔を見せた。1年・竹内月音=かのん=さんは「楽しかった。楽しかった」とあどけなく心情を表した。

一行は10日深夜2時発のフェリーで帰路に就き、宝島には午前5時着。いったん家に戻り、登校した。

「奄美は信号がある。人もいっぱい。ビルもある」とはしゃいでいた子どもたちが、「奄美に帰ってくるのが待ち遠しい」という声が、受け入れた人たちからは聞かれた。