大阪・名古屋から熱視線

奄美自然観察の森を視察する大阪・名古屋の旅行会社の関係者

旅行会社が奄美大島視察
自然や文化、人気の観光地巡る

 県内への旅行客誘致を目指す県大阪・名古屋観光連絡協議会は19~21日の日程で、関西・中京地区の旅行エージェントを招いた視察ツアーを開いた。一行は奄美大島の自然や文化、食の魅力に触れるなど人気の観光地をチェックした。

 県事務所や旅行会社、地元観光業者などでつくる大阪と名古屋の両協議会が主催。県内の観光地などに触れ、ツアー造成や誘客促進へ機運を高めることが狙い。奄美大島は2019年以来で、関西圏5社、中京圏3社の旅行会社計8社が参加した。

 初日の19日、一行は中部空港発の鹿児島経由便や伊丹空港からの直行便で奄美空港に到着。出迎えた県職員らと共に、龍郷町の大島紬村、奄美自然観察の森などを訪問した。

 大島紬村では、泥染め体験を視察。職人の機織りなど製造工程を見学した。

 奄美自然観察の森では、自然観察指導員 の川畑力さんの案内で、昨年10月にリニューアルした森を歩いて動植物を観察。シリケンイモリに実際に触れてみたり、爆発したようなオットンガエルの鳴き声に声を上げていた。

 愛知県名古屋市から来たJTBエスコート商品販売事業部の鈴木沙彩さんは奄美大島初来島。「本土とも沖縄とも異なる独特の雰囲気。泥染めは職人の会話が楽しく、森は夜にツアーができれば面白そう」と思案していた。

 20日は宇検村の黒糖焼酎蔵元や奄美市住用町の世界自然遺産センターなどを視察。21日は笠利町方面を巡る予定になっている。