小中学校で終業式

1学期の反省を込め夏休みに向けての意欲を話す生徒代表(20日=奄美市、朝日中学校)

受験に、スポーツに それぞれの夏休み

 奄美群島各地の小中学校で20日、1学期の終業式が行われた。児童・生徒たちは1学期に立てた目標を振り返り、納得の表情を浮かべたり反省したり悲喜こもごも。受験を控える3年生は「勝負の夏休み」の有効な過ごし方や、新学期に向けての決意を新たにしていた。

 奄美市のこの日の最高気温は29・8度、式典の前には突然の雨もあり湿度も80%を超えた。奄美名瀬の朝日中学校(山宗功校長、生徒297人)でも、むし暑い中、式が行われた。

 学年ごとの生徒代表と生徒会代表の4人が、1学期の勉強の反省や夏休みの受験勉強への意欲、秋の行事に向けての決意を述べた。

 山校長は、SNS上の誹謗(ひぼう)中傷による事件に触れ、「自分の命も人の命も大切に考えてほしい。休み中は、家庭の一員としてできることを考え、自分の存在意義を作って」と語りかけた。

 夏休みを楽しみにしていた子どもたちは、思い思いの夏の過ごし方を話した。1年・松原楓斗(ふうと)さん(12)は「週5日、テニス部の練習が中心」、3年・川節桃香さん(14)と泰山優羽(ゆう)さん(14)は「進学を目指し受験勉強。でも、祭りにも行ってりんご飴と枝豆を食べたい」とあどけなく笑った。

 24日に県中学校総合体育大会の試合を控える空手道同好会の1年・田崎絢海(あやみ)さん(12)、同・前山聖空(せいら)さん(12)は「毎日練習して倒れない体力をつけたい。県でもダントツで優勝、九州も勝って、全国でも優勝する」と力強く話した。