島ぃゆグルメフェスタ始まる

新たに提供する刺し身盛り合わせを手にする「日本酒と肴・みや川」の宮川代表

群島内37店が参加 9月末まで
「地魚メニュー楽しんで」

奄美群島近海で取れた地魚などを使った料理が楽しめる「島ぃゆグルメフェスタ」が21日、群島各地の飲食店などで始まった。多彩な魚介類の水揚げを誇る奄美群島の水産物を知ってもらおうと企画し、今年で2回目。9月30日まで、群島内37店でオリジナルメニューなどを提供していく。

フェスタは、地魚の消費拡大や魚食普及などを目的に県大島支庁が主催。㈱しーまが企画・運営。地元の飲食店と手を組み、地域での消費促進や地元食材を使ったメニューの充実に取り組む。

提供店として奄美大島26店、喜界島2店、徳之島3店、沖永良部島5店、与論島1店の計37店が参加。のぼりを目印に店を訪れ、刺し身や揚げ物、中華や洋食など各店自慢の味を楽しんでいく。

2018年に神奈川県から移住しホテルで勤務後、21年に奄美市名瀬伊津部町に開業した居酒屋「日本酒と肴=さかな=・みや川」では、昨年好評だったシビ(キハダマグロ)のカツレツ(990円)に加え、島素材の調味料で味付けした刺し身の盛り合わせ(2人前2200円)を新たに提供。盛り合わせは、アカマツやクロマグロの4種の刺し身に、ハンダマや花良治ミカンをベースに作った調味料でそれぞれに味付けした。店を切り盛りする店主の宮川明久さん(39)と妻の敦子=のぶこ=さん(39)は「オリジナル調味料で、家では食べられない料理を目指した。日本酒や黒糖焼酎で楽しんで」と薦めている。

期間中は、アンケートに答えるとオリジナルクリアファイルがもらえるキャンペーンも行っている(数量限定)。詳しくは、同フェスタの特設サイトで確認できる。県大島支庁農林水産部の担当者は「群島の各店舗が腕によりをかけて作った地魚グルメを楽しんで」と呼び掛けている。