校長室に世界自然遺産ブース

7月26日の「世界自然遺産登録の日」に合わせ大和小校長室には世界自然遺産ブースが設置された

 

「世界の宝知って郷土誇りに」
大和村大和小 各種パンフやぬいぐるみ、貝殻

 

 今月26日の「奄美・沖縄世界自然遺産の日」を前に、大和村の大和小(新村篤校長、児童23人)では校長室に世界自然遺産ブースを設置している。登録された自然の特性などを伝える各種パンフレットのほか、新村校長が校区内の浜辺で収集した貝殻も展示。気軽に校長室に足を運びながら児童が郷土を学ぶ場となっている。

 新村校長は今年で大和小勤務3年目。異動で着任した年(2021年)に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産に登録された。「学校教育で大切なのは郷土教育の充実。郷土の良さを理解することによって将来、郷土に貢献する人材が育つ」として「世界の宝となった奄美の自然の素晴らしさを子どもたちに分かりやすく伝え大和村、奄美に誇りを持ってほしい」と昨年に続き、校長室の入り口にブースを設けた。

 博物館や世界遺産センターなど関連施設に自ら出向き集めた写真・イラスト満載のパンフレットやうちわ、奄美の自然のシンボルであるアマミノクロウサギのぬいぐるみなどのほか、小さな袋に入れた貝殻の数は千袋に達したという。新村校長は「地元の人々には日常の光景かもしれないが、本土から来た者には砂浜にある貝殻も宝物のよう感じる。標本のようにして飾っている。来客にも見てもらっているが、とても喜んでいただける」と語る。

 昼休み時間など児童は校長室の敷居の高さを感じることなく出入りする。現在、夏休み期間だが、24日は午前中、希望者を対象にした学習教育があり、終了後にブースに足を運び、展示物を手に取ったりする児童の姿が見られた。