県最南端から国体応援 笑顔で炬火リレー

翔龍橋付近を走る炬火ランナーたち=与論町=

 

与論町、児童生徒52人参加

 

 【沖永良部】10月に開催される「かごしま国体」と全国障害者スポーツ大会「かごしま大会」の炬火リレーが24日、与論町で行われた。地元の児童生徒ら52人が参加。沿道の声援を受けながら、全9区間約5・5㌔のコースを走り抜いた。

 炬火リレーは21日にスタートし、薩摩・大隅・離島の三つのコースに分かれて走る。県内全市町村を回り、来月26日まで続く。

 スタート地点の与論町琴平神社で出発式があり、町岡光弘教育長は「国体の盛り上がりが、各地域の団結と融和と創造につながるような炬火リレーにしたい」とあいさつし、十島村から運ばれた炬火の火種をトーチへ移した。

 午後2時半、1区(琴平神社~翔龍橋)のランナーを務めた与論小学校の5、6年生5人が出発。町岡教育長からトーチを受け取った同小5年の平山侑虎さん(10)を先頭に、4人が国体旗を運んだ。

 沿道には多くの住民が応援に駆け付け、炎天のもと、汗だくになって走るランナーに「がんばれ」と声を掛けていた。

 走り終えた平山さんは「火傷しそうで 怖かったけど、無事にリレーできた。楽しかったし、思い出になった」と笑顔。

 陸上部のメンバーと3区(前浜上交差点~前浜)を走った与論高校2年の川畑咲翔さん(17)は「与論島から国体に関わることができてうれしい。陸上をもっと盛り上げて、将来は国体に出たい」と話した。

 午後4時45分ごろ、ゴールの旧役場庁舎前に到着し、炬火を引き継ぎ用のランタンに移した。次は26日に知名町で行われる。