プロから調理技術学ぶ

中村一善さんから調理技術を学ぶ生徒たち

奄高家政科 コース料理に挑戦

 奄美市名瀬の県立奄美高校(脇浩一校長)の家政科2、3年生を対象とした調理技術の特別講座は24、25の両日、同校調理実習室であった。調理職人養成校スピリッツオブマイスター(福岡県福岡市)の代表で、レストラン「ラ・カロッツァ」のオーナーシェフの中村一善さんを講師に招き、調理実習を通してプロの調理技術や知識を学んだ。

 同講座は、専門科目への興味、関心を高め、全国高校家庭科食物調理技術検定1級に相当する調理技術や知識を習得するとともに、専門の講師からの指導を受けることで、卒業後への関心を深めることを目的とし、毎年行っている。

 24日は3年生、25日は2年生が3時間を掛けてコース料理を調理。2年生は①サーモンとプロヴァンス野菜のエスカベッシュ②チキンのルーロー黒酢バルサミコのソース③ジャーマンポテト④カスタードプリン―の4品の調理に挑戦した。

 若手の料理人育成を目的に九州を中心に高校約30校で年間約60回の調理実習を行っている中村さんは「奄美高校の生徒は素直で一生懸命で習得が早い。何事も素直なことが大切」と話した。

 岩井奎=けい=さんは「将来はホテルの料理人として働きたい。プロに教えてもらい、いつもと違う環境で良い機会になった。料理もうまくできた」と笑顔を見せた。

 2年生は課題研究として、来年7月の全国高校家庭科食物調理技術検定1級(文部科学省後援)の合格を目指す。