大島特別支援学校 総文祭でシマ唄PRへ

総文祭出場へ意気込みを語る(右から)森さん、三浦さん、中江教諭

 

動画発表、出場生徒が抱負「大勢に奄美知ってもらいたい」

 

 29日に鹿児島県内で開幕する第47回全国高等学校総合文化祭「2023かごしま総文」(文化庁、県など主催)の特別支援学校部門に、龍郷町の大島特別支援学校(福永憲一校長)高等部の生徒が奄美のシマ唄をアピールする動画を披露する。ステージ発表に出場し、会場での発表役を担う生徒会長の3年・森琉誠さん(17)と副会長の同・三浦櫂里さん(17)の2人は「大勢の人に奄美のことをいっぱい知ってもらえるように頑張りたい」と意気込みを語った。

 特別支援学校部門は、鹿児島市のセンテラス天文館を会場に29~31日の3日間、音楽や弁論、動画の発表に加え、作品展示や販売ブースが設置される。大島特別支援学校からは、絵画などの作品4点を出展するほか、30日のステージ発表会場では、「三線=じゃみせん=、チヂン(太鼓)、踊りをまじえた島唄」と題する動画を披露する。

 動画には高等部生徒48人が出演。時間は約20分で、「朝花節」「イトゥ節」「六調」などの4曲を収録。八月踊りの「さんだまけまけ」は昨年の運動会で芦徳集落住民と一緒に踊ったものを収めた。

 撮影に向けては、昨年6月末から12月までの間、毎日欠かさず練習に励んできた。担当の中江紀子教諭は「本当にみんなが真剣で、素晴らしい動画に仕上がった。一人でも多くの人に見ていただきたい」とたたえた。

 30日のステージでは、生徒代表の森さんと三浦さんの2人が会場に出向き、全国から集まった観衆を前に、動画を紹介する。森さんは「見に来た人が奄美に行きたいと思えるようにしっかりアピールしてきたい」と決意を述べ、三浦さんは「昨年はけがでプレ大会出場ができずに悔しい思いをした。次は本番なので練習の力を出し切りたい」と気合を込めた。中江教諭を含む3人は29日に上鹿する。