4年ぶりジッキョヌホーまつり

観客の頭をかむしぐさを見せる瀬利覚伝統の獅子舞(知名町)

獅子舞も登場にぎわう
知名町瀬利覚字

 【沖永良部】知名町の観光名所「ジッキョヌホー」で22日、第30回ジッキョヌホーまつり(瀬利覚青壮年団主催)が行われ、多くの地元住民や観光客でにぎわった。

 ジッキョヌホーは「瀬利覚の川」の意味。川の水は昔から洗濯や野菜洗い、農業用水として利用されてきた。祭りは、新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりに開催された。

 神事の後、川の上に作った特設舞台で演芸が始まり、集落に伝わる「御前風」を皮切りにフラダンスや伝統芸能などが披露された。

 伝統の獅子舞も登場し、舞台を飛び出した獅子が子どもたちを威嚇したり、頭をかむしぐさを見せたりして観客を楽しませた。

 瀬利覚壮年団の根元幸治団長(48)は「川まつりができず、集落の住民にはさみしい思いをさせた。今までと同じような形でまつりができたことが本当にうれしい」と話した。