県食生活改善推進員連協名瀬支部総会

活動をたたえる表彰もあった県食生活改善推進員連絡協議会名瀬支部総会

食育、生活習慣病予防、介護食
日本食生活協事業で取り組み
会員確保・育成へ 奄美市は養成講座

 名瀬保健所管内(奄美大島、喜界島)の県食生活改善推進員連絡協議会名瀬支部(田川道代支部長)は28日、奄美市笠利町の笠利公民館で2023年度総会を開いた。総会開催は4年ぶり。23年度事業計画で6事業ある日本食生活協会事業のうち、名瀬支部は▽親子の食育教室▽世代別に取り組む生活習慣病予防のためのスキルアップ事業▽やさしい在宅介護食教室―に取り組むことが報告された。

 奄美市笠利地区、同名瀬地区、大和村、宇検村、瀬戸内町、龍郷町、喜界町から会員約70人が出席。田川支部長はあいさつで「私たちの健康は私たちの手で~のばそう健康寿命 つなごう郷土の食~」のスローガンに基づき、「組織の一員として誇りを持って活動を」と呼び掛けた。来賓あいさつは奄美市長(代読)、県大島支庁保健福祉環境部・相星壮吾部長(名瀬保健所長)が行い、郷土の豊かな食材を取り入れた健康長寿の島を実践する必要性などを挙げた。長年の活動をたたえる県会長表彰もあった。

 議事では22年度事業・会計決算、23年度事業計画・予算を審議し、いずれも承認。23年度は、自主事業では引き続き「郷土の味」活用、機関誌発行に取り組む。県委託事業は地域健康づくり推進、日本食鳥協会委託事業は国産鶏肉を使った料理講習会を計画している。22年度まで行われていた、かごしま口腔=こうくう=保健協会委託事業は「一定の役割を終えた」として同協会組織が解散されたことから、23年度は計画されていない。

 名瀬支部の重点事項では「仲間を増やし組織の強化を図りましょう」を掲げているが、会員(現在118人)は減少傾向にある。出席者から「会員のなり手が少ない」として会員確保・育成について質問があった。奄美市健康増進課が2年置きに開催している養成講座(今年度は11人受講)や地域に入り込んでの活動PR、SNSを活用しての若い世代への情報発信など増員と育成の取り組みを説明した。

 相星部長による「伸ばそう健康寿命 つなごう郷土の食」と題した講演もあった。

 県会長被表彰者は次の通り。(敬称略)

 奄美市(笠利地区)・中村祥子、同(名瀬地区)・佐藤栄子、瀬戸内町・柿田カヅエ