瀬戸内署協議会

鑑識係の署員の手ほどきで、指紋採取を体験する瀬戸内署協議会の委員ら

治安情勢など意見交換
指紋採取体験も

 瀬戸内署は28日、管内の住民らと意見交換する第1回瀬戸内警察署協議会を瀬戸内町古仁屋のきゅら島交流館で開いた。同町と宇検村の委員5人が出席。肥後宗孝署長が管内の交通事故や刑法犯の発生、検挙概況などの治安情勢について説明したほか、委員から寄せられた警察行政に対する意見、要望などについて、同署の幹部署員らが現状などを説明、改善に向けた対策などについて意見交換した。意見交換後には、鑑識係の署員による指紋採取の実演があり、委員らも採取体験した。

 同署管内の2023年6月末現在の刑法犯の認知件数は18件(前年同期比3件増)で検挙件数は12件(同7件増)。準強制わいせつや傷害、器物損壊、住居侵入、大麻所持といった事件が発生した。

 交通事故は79件(同17件増)で、人身事故は3件(同3件減)と減少した一方、物件事故が増加していることが報告された。

 意見交換では、道路標識、道路標示の改善や飲酒運転の撲滅に向けた活動を求める意見があり、同署は「自治体など関係機関と連携し、標識、標示の改善を図っていく。飲酒運転については、県内でも増加傾向にあることから、積極的に取り締まりを行うなどしていきたい」とした。

 また、同町の古仁屋中学校前の狭あいな通学路について、委員から事故防止のための対策を求める意見があり、同署は「学校や町などと改善策について協議している。子どもの安全確保を第一に、減速帯の設置なども検討していきたい」とした。

 指紋採取の実演では、栄養ドリンクの空き瓶に付着した指紋をアルミニウムの粉末を使って採取。委員らも体験し、瓶にくっきりと指紋の跡が出てくると「すごい」などと驚いていた。