生活研究グループ指導のもと、郷土料理の調理に挑戦する参加者たち
郷土食の魅力、若い世代に
油そうめん、ハンダマごはんなど
地域の伝統的な料理を学ぶ夏休み限定企画「親子で楽しむ郷土料理体験教室」が23日、喜界町中央公民館であった。町内の親子24人が参加し、油そうめんやハンダマごはんなどを調理。自分たちで作った料理を試食して郷土の食に理解を深めた。
若い世代に郷土食の魅力を伝えていこうと喜界町が主催。同町で食文化の継承などに取り組む生活研究グループのメンバー6人が講師を務めた。
メニューは、油そうめん、ハンダマごはん、パパイア炒め物、ゴーヤサラダ、カッパムッチー(河童もち)の郷土料理5品。島で採れた野菜や果物を切ったり、炒めたりと親子で調理を楽しんだ。
ハンダマごはんでは、沸騰した湯に島野菜のハンダマと酢を加え、米を炊くためのだしを煮だした。炊き上がった炊飯器のフタが開くと、ほんのりと甘い匂いが会場を包み「いい香り」といった声もあふれた。
薄紫に色付いたハンダマごはんは、サケフレークなどと一緒におにぎりにして食べた。黒糖を使った喜界島の節句菓子・カッパムッチーも人気だったという。
担当した町農業振興課の森卓人さんは「子どもたちに郷土料理のおいしさを伝えることができてよかった。鶏飯や伝統菓子なども要望をいただいているので、今後検討していきたい」と話した。