3日ぶり運航で混雑

3日ぶりの運航で混雑した奄美空港内ロビー(3日午前11時頃)

総文祭の生徒ら考慮し増便
海の便は欠航のまま
奄美空港

 台風6号の影響で奄美群島各地の交通機関で欠航や運休が相次いだ中、空の便は奄美空港で3日、群島内の離島(喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島)を結ぶ便を除く各便が、通常通り運航した。日本航空(JAL)、スカイマークは臨時便でも対応。一方、1、2の両日、全便欠航となったことを受け、空港内は振り替え便、キャンセル待ちの影響で多くの搭乗客らで混雑した。

 JAL奄美営業所によると、奄美市で1日まで開催された全国総合文化祭(かごしま総文)に出場した高校生や関係者の多くが島内に足止め状態になっていることを踏まえ、同社の増便を決定。3日は、奄美発東京行きの1便、鹿児島―奄美間でも臨時便として3往復6便を増便。4日も臨時便として、奄美発東京行きの1便の運航を予定している。

 一方でこの日、2日間の欠航、停滞する台風6号の影響で振り替え便となった搭乗客やキャンセル待ちの購買客で空港内は混雑を見せた。奄美市名瀬在住の男性(70歳代)は、午前8時から夕方まで販売窓口に並び、「6日の航空券を予約していたが、台風を考慮して取り止めた。今日乗れないなら、明日(4日)もキャンセル待ちしたい」と話した。

 海の便は鹿児島・奄美―沖縄航路など離島各地を結ぶ全てのフェリーで欠航。各船、運航再開のめどは立っておらず、マリックスラインは6日の那覇港発上り便「クイーンコーラルクロス」の欠航を決定した。

 ほかにも、全路線で通常運行した「しまバス」(奄美市)は、4日も始発から運行予定。