マンゴー生産農家を救おう

マンゴー農家ら救済のためと「完熟マンゴー」を買い求める地元消費者たち=4日午前、徳之島町役場

徳之島3町で臨時販売会
地元消費者に大人気

 【徳之島】相次ぐ台風接近に伴う定期船の欠航続きで、徳之島でも収穫の最盛期にある特産果樹「マンゴー」の本土出荷ができずに滞貨し、品質低下が懸念されている。徳之島3町やJAあまみは4日、「地元産マンゴーの地産地消で農家を救済しよう」と、3町それぞれに臨時即売会を開催した。半値以下での大放出ということもあり、3町とも多くの地元消費者たちでにぎわった。

 台風5号に続く台風6号接近の影響で先月30日から定期船の欠航が続いている。奄美群島方面へUターンする迷走台風となり、予想からさらに影響が長期化するのが必至の状況だ。樹上完熟での収穫が中心の同島産マンゴーは、冷蔵保存でも鮮度・品質を保持できる期間は5~10日間。次第に果皮に黒点が生じて商品価値が失われ、最悪の場合は廃棄処分を余儀なくされる。

 臨時販売会は3日午前、天城町役場玄関ロビー会場からスタート。4日は、同町をはじめ徳之島町役場(1階多目的ホール)、伊仙町中央公民館前会場とほぼ同時開催された。その結果、天城町では生産者10戸が出品し、2日間で450㌔を1㌔あたり約千円で販売。2年ぶり2度目の措置となった徳之島町では、7戸(JA・農業法人含む)が1㌔あたり1500円で約1090㌔を売り上げた。伊仙町では、農家2戸とJAが約150㌔を1㌔あたり2千円で販売した。3町会場のいずれも地元消費者たちでごった返す人気ぶりだった。

 徳之島町会場で約8㌔を購入した同町亀津の農業・藤勝子さん(56)は「島の完熟マンゴーはとてもおいしくて大好き。生産農家さん方の支援に、贈答用を含めて買わせていただいた。農家の皆さんはこの苦境を乗り越えてほしい」と話した。

 出品者(法人)の1人・田袋智絵里さん(56)=同町母間、㈱農夢ワールド代表取締役=は「農家が一番困窮している時に、行政が動いてくださることは大変ありがたい。こんなにおいしいマンゴーを廃棄することがないよう、来年以降も続けてほしい」。約70㌔の完売に胸をなで下ろしていた。

 組合員の滞貨分を出品したJAあまみ徳之島事業本部の平山正也統括理事(67)は「今回は上り船便の欠航が10日間にも及ぶのではないかと危惧している。地元消費者の皆さまが農家救済と併せ、地場産のおいしさを知ってPRいただければ」と目を細めていた。