食中毒予防キャンペーン

食中毒予防を呼び掛けた奄美地区食品衛生協会の会員ら(3日=名瀬中央通り商店街)

 

 

冷蔵庫内の温度管理に注意
奄美地区衛生協

 

 

 奄美地区衛生協会(新納誠人会長、会員数1570事業所)は3日、奄美市名瀬の名瀬中央通りアーケード商店街で「食中毒予防店頭キャンペーン」を行った。全国で実施される「食品衛生月間」活動の一環で、会員4人がチラシ、啓発用うちわ、食品保存袋を配布し、猛暑や台風の際の食品管理などについて注意を促した。

 新納会長によると、新型コロナウイルスに対する消毒などの衛生習慣が広まり、近年、食中毒発生は減少傾向にあるが、「シガテラ中毒(魚)を疑う事例を耳にする」という。

 夏場の注意点として、「冷蔵庫内の温度管理が大事」とし、停電が長引いた際には「思い切って捨てる判断を」と呼び掛けた。

 加熱調理を推奨するとともに、作り置きしたカレーは中心温度が約80度になるまで、ゆっくりかき混ぜながら加熱する必要があると注意喚起していた。

 県は32度以上の最高気温が連続して予想されることから、7月25日に食中毒注意報を発令。名瀬保健所管内の今年度の食中毒発生はないが、担当者は「食中毒予防の基本は、料理をする前、食事をする前の手洗い。徹底してほしい」と重ねて語った。

 同協会では今週末までに、奄美大島各市町村で同様のキャンペーンを行い、食中毒予防3原則として(菌やウイルスを)「つけない」「増やさない」「殺菌する」を提唱していくという。