ニューヨークへ高校生5人

米国ニューヨークへ語学留学に出発する管野さんら高校生と町教委の関係者=4日、徳之島空港

グローバル社会に活躍を
徳之島町 4年ぶり海外語学留学事業

 【徳之島】グローバル社会に活躍する人材の育成を――。徳之島町海外語学留学事業(同町教育委員会主催)の出発式が4日夕、徳之島空港であった。選抜された徳之島高校2、3年生の女子生徒5人が米国ニューヨーク市における10日間のホームステイや語学学校での学習、生活体験などに挑む。13泊14日を経て16日に帰国する。

 語学留学事業は、町内の高校生がこれまで培った語学力やコミュニケーション能力が海外で適応できるかを試みることなども目的。新型コロナ禍もあり2019年度以来4年ぶりの再開となった。

 4月下旬に実施した希望者選考会には町内の高校生計8人がエントリーした。同町派遣の外国語指導助手(ALT)や国際交流員(CIR)らが面接し、英会話力などを審査。徳之島高の管野春花さん(17)ら町内の3年生2人、2年生3人の計5人が選抜された。

 現地には町教委職員とCIR(ニューヨーク市出身)の2人が引率する。5日午前11時すぎに羽田を出発し、ジョン・F・ケネディ空港からホームステイ先へ。ニューヨーク生活を体験しながら語学学校、異文化体験で語学力と国際感覚を身に付ける。

 保護者らも交えた出発式で、福宏人町教育長は「徳之島からニューヨークへ、まず自分から一歩踏み込んで挑戦を。違った環境文化、いろんな国々の人たちの中でよく考えながら行動して、他国の留学生たちとも交流を深めてほしい」と励まし、期待を寄せた。

 留学生を代表して管野さん(17)は「事前準備や天気(台風6号影響)のこともあり、多くの方々の支えとご縁で参加できた。今の自分から大きく成長できるよう語学留学をしてきます」と決意とお礼を述べた。