空の便、一部再開へ

9日、沖永良部エイサー部が帰途へ

 台風6号の影響で奄美群島を発着する海の便は8日も、全ての便で欠航した。空の便は与論―沖縄間を除き欠航したが、一部で9日再開する。海の便は再開のめどが立っていない。

 空の便は9日、鹿児島を発着する各便、奄美発福岡行きの1便を除く便で運航を予定。日本航空(JAL)は、沖縄発奄美行き1便のほか、全国高校総合文化祭(かごしま総文)に出場後、奄美大島内で足止めが続いた沖永良部高校エイサー部を考慮した増便を決定した。

 今回、同校に用意された便は、奄美発徳之島行き、徳之島発沖永良部行きの2便で午後4時20分に沖永良部空港に到着予定。7月27、28日に来島し、奄美市内のホテルで延泊を続けた部員18人と関係者含む計42人がおよそ2週間ぶりに帰途に就く。

 顧問の宮脇慶次教諭(54)は「延泊の間も多くの方に気遣っていただき、奄美市や教育委員会などから、お菓子や飲料水などの差し入れを頂いていた」と話し、「生徒たちも市や龍郷町、各福祉施設の4か所で演舞を披露させていただいたほか、次回の総文祭に向けた演目も決めていた。奄美大島で再度お礼に演舞を披露できたら」と感謝を述べた。

 ほかにも、空の便ではピーチの奄美関係便が運航する。また、全路線で運休が続いていた「しまバス」(奄美市)は9日、始発から運行予定。ただし、宇検村屋鈍線デマンド便(予約便)は9、10の両日運休する。