伊仙町商工スタンプ会

「教育助成商品券」を贈った伊仙町商工スタンプ会の佐藤会長(中央)や佐倉商工会長(右)=9日、同町教育員会

自助努力活動と併せ
町内全小中に商品券24年

 【徳之島】伊仙町商工スタンプ会(佐藤隆志会長、会員29店舗)は9日、消費者の町外流出防止など自助活動で捻出した「教育助成商品券」を、今年も町教育委員会を通じ町内の全小中学校11校に一律1万円分ずつ贈った。

 同スタンプ会は1985年に町商工会員有志らで結成。各加盟店で一定の利用額に応じスタンプシールを発行。一定枚数に達すると抽選券に交換して新春お楽しみ抽選会を開催。地域商工業を取り巻く環境が厳しさを増す中にあっても、商品券などを贈り続けて約24年になる。

 町教委を訪ねたスタンプ会の佐藤会長(67)は、加盟店や消費者の協力にも感謝しながら、伊田正則教育長に目録を贈呈して改めて教育振興に期待した。同行した佐倉功一町商工会長(59)も、若い消費者にも好評の町商工会キャラクター「いせんじい)」を採用したシールデザインの一新など自助努力例も紹介した。

 伊田教育長はスタンプ会の厚意に対し、自らの学校現場勤務当時の経験も交え「運動会など行事が多い時期に向けて大変ありがたい。学習意欲の向上を含め学校側と相談して子どもたちに還元したい」と感謝を述べた。

 贈呈式ではほか、伊仙町ふるさと納税返礼品「町60周年記念・社会貢献活動~町内小中学校への贈り物」(町商工会企画)に呼応した幸多孝善さん(千葉県松戸市在住)からの商品券(1万円分)も伝達した。