〝米寿夫妻〟に写真贈呈

福山敏裕会長(中央)から米寿の記念写真が贈られた西田政光さん、美都子さん夫妻

 

 

笠利町和野 西田政光さん美都子さん
赤い羽根募金事業 奄美市社協

 

 奄美市社会福祉協議会(福山敏裕会長)は10日、そろって米寿を迎える同町和野の西田政光さん(87)と妻の美都子(みとこ)さん(87)に記念写真を贈呈した。赤い羽根共同募金助成金活用事業によるもので、福山会長らが自宅を訪問、額装した写真を手渡した。

 訪問を受けた西田さんは、20代から農業一筋。キャベツ栽培から始め、サトウキビを経て、40~50代にはスイカづくりに取り組んだ。島の気候や土に合うスイカを探求、たどり着いたスイカは、北海道から沖縄まで注文が入るおいしさだという。

 「果物は味が勝負」(政光さん)と言い切る自慢のスイカをトラックに積み、瀬戸内町から宇検村、大和村と売り切れるまで行商した時代を、美都子さんは懐かしそうに話した。県道沿いに直売店を構えてからも人気は根強く、島内各地から買い求める客が絶えないという。

 現在は長男・昭仁さん(59)が事業を承継しており、政光さんは「技術を子どもにつなげられてよかった」と話し、昭仁さんは「いろいろ教えてもらっている」と感謝を口にした。

 同事業による米寿写真の贈呈は、今年度は、1936年4月2日から37年4月1日生まれの市民299人(名瀬220人、笠利68人、住用11人)を対象に募集。8日現在、119人が応募した。撮影は市内の写真業者がスタジオや自宅で行い、出来上がった写真は、1日から同社協職員が配布している。

 募集は継続しており、担当者は応募を呼び掛けている。問い合わせは、同社協電話0997・52・7601。