「平和のための戦争写真・絵画展」がAiAiひろばで始まった(13日、奄美市名瀬)
戦況伝える新聞、赤紙も
AiAiひろば
戦後78年第5回「平和のための戦争写真・絵画展」(同実行委員会)が13日、奄美市名瀬のAiAiひろばで始まった。第二次世界大戦末期に起きた沖縄戦、広島・長崎の原爆投下に関する写真や絵画、日米開戦を伝える新聞、臨時召集令状(赤紙)など約70点をパネルで展示中。入場無料。17日まで。
写真・絵画展は、戦争の真実を理解し、平和を考える機会とすることを目的に開催。広島平和記念資料館で保管される被爆者への聞き取りをもとに描いた、高校生による絵画(複製)のほか、日本で唯一、地上戦が展開された沖縄戦下の様子を映した写真や、対馬丸事件に関する資料パネルも展示している。
奄美ブロック護憲平和フォーラム事務局長の城村典文さんは開催にあたり、「世界が平和へ歩む機会として、繰り返されるむごい戦争をなくすとともに、次世代に語りつないでいきたい」と願いを語った。
奄美市に住む70歳代の女性は「奄美群島が日本復帰を果たした時は5歳だったが、B円(米軍占領下の通貨)、粉ミルクの支給などを思い出した。平和と命の大切さを子ども、孫に伝えていけたら」と話した。
午前9~午後8時展示。(17日は午後5時まで)