奄美署管内安全管理者法定講習会

安全運転管理者等法定講習会(17日、龍郷町浦)

事業所内の交通事故防止へ
検知機による飲酒検査12月義務化

 2023年度安全運転管理者等法定講習会(県公安委員会主催)が17、18の両日、龍郷町のりゅうゆう館で開かれている。奄美署管内(喜界町除く)の安全運転管理者256人(213事業所)を対象に開催。受講者は、管理者制度や義務、管理方法など事業所内の交通事故防止に向けた対策を学ぶ。

 同管理者講習は、道路交通法に規定する法定講習。一定台数以上の車両を使用する事業所が選任する安全運転管理者(正・副)は、公安委員会の届け出、同講習への参加が義務付けられている。管理者は、事業所内で使用する車両の点検、運行計画の実施、車両使用者への交通安全教育など、多岐にわたる管理や指導が求められる。

 17日の講習では、(一社)県安全運転管理協議会の岡元浩治事務局長が安全運転管理の基本、管理力などについて講話。道交法施行規則改正に伴う「安全運転管理者による、アルコール検知機を利用した酒気帯びの確認の義務化」が今年12月1日に施行されることを報告。義務化は当初、22年10月1日を予定していたが、世界的な半導体不足による供給状況を踏まえ延期となっていた。

 講習は他に、▽県・管内の交通情勢▽モデル事業所の安全管理・事故防止▽JAFによる安全対策▽DVD視聴―など全7科目。受講後は、講習修了証書が付与される。