鹿児島市でふるさと物産展、奄美からも出品

試食した来客と交流する赤木名キムチ工房の岩井さん(左)

「宝箱」に加えてもらえたら

【鹿児島】第14回「南の宝箱・鹿児島 ふるさと物産展」が17日から22日まで鹿児島市の山形屋で開催されている。県内71社から約2000品目の特産品が一堂に会した。奄美からも日本復帰70周年を記念し、大島紬などの工芸品やきび酢、黒糖わらび餅などの食料品を扱う7社が出店。奄美ならではの特産品をPRしていた。

物産展は地元のものの良さを地元の人に知ってもらおうと、鹿児島県と県特産品協会が主催して毎年夏休みの時期に開催されている。

赤木名キムチ工房は4年ぶりに出店。コロナ禍で出店を控えていたが「公務員や教員で奄美にいた人、奄美出身の人たちが大勢来てくれて、とても喜んでくれた」と代表の岩井エニさん。全国の水産物品評会で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した「奄美パパイヤもずくキムチ」など7品を販売。試食を勧めながら、奄美産食材の特徴を説明し、訪れた人たちとの交流を楽しんでいた。「奄美は人のつながりが大事なところ。次は11月にアミュ広場である商工会主催の物産展に足を運んでもらえるよう、つながりを作っていきたい」と話した。

瀬戸内町の奄美パールは今回が初出店。「マベ真珠の知名度を広める」(渡山香月店長)ために瀬戸内からやってきた。マベ真珠の母貝となるマベ貝は奄美が生息地の北限であり、国内で唯一奄美でのみ養殖されている。直営の養殖場で生産される真珠を使用した独特の光沢と高品質が最大の特徴。「根強いファンの人が足を運んでくれたり、一目見て魅せられた人も多かった」と渡山店長。「奄美の特産品にとどまらず、『南の宝箱』=鹿児島全体の特産品の一つとして、奄美パールも認知してもらえるよう、多くの人に知ってもらえられるようにしたい」と話していた。