大高オープンハイスクール

在校生たちが母校の魅力を紹介した「大高オープンハイスクール」(23日、大島高校体育館)

 

 

中学生たちは体験授業を通し高校生活の一端を経験した(23日、大島高校)

 

 

在校生自ら母校の魅力紹介
中学生が体験入学

 

 奄美市名瀬の県立大島高校(貴島邦伸校長)で23日、中学3年生を対象にした体験入学「大高オープンハイスクール」があった。奄美大島をはじめ与論島、徳之島ほか東京などから約140人が参加。英語や化学、音楽など7教科の各授業を受けたほか、在校生らが空手、応援団の演舞を披露。中学生たちは高校生活の体験とともに進学後の将来像を思い描いた。

 今年度の「大高オープンハイスクール」はコロナ禍などを経て、本格的に体験入学行事として再開。7月25日の開催に続く2回目で、延べ約200人の中学生が今夏、同校の体験入学に参加した。

 貴島校長はあいさつで「大高の一番の魅力は、東京から与論島まで、個性豊かな仲間が集まっていること。来年4月、122年の伝統をつなぐ正門、赤門をくぐることを心待ちにしている」と中学生たちに呼び掛けた。

 体育館では在校生、卒業生がプレゼン、ビデオ出演し学校の魅力を紹介。ほかにも県高校生ビブリオバトル大会に出場した2年、長濱康太さん(17)が本の説明を通し、数学の面白さを伝えたほか、空手部、応援団が演舞を披露。「文武両道」を誇る母校の魅力を、在校生たちが自ら中学生、保護者らに伝えた。

 体験授業では、中学生たちは第一希望の授業にそれぞれ参加。化学の授業に参加した東城中学校3年、政柚月さん(14)は「卒業生の声を聞き新たな発見があった。自分の可能性を(大島高校で)探し、発見できるかもという期待が湧いてきた」と進学後の将来に希望を募らせた。