ハーレー舟大会&東天城祭り

4年ぶりに水しぶきと歓声が上がった徳之島町どんどん祭り・ハーレー舟大会=27日、同町山漁港
町北部地区の活性化を願い、5年ぶりに開かれた東天城祭りのステージ=27日、山漁港広場

徳之島町北部振興へ
2本立てで復活

【徳之島】第40回徳之島町どんどん祭り・ハーレー舟大会(同実行委員会主催)と、第4回東天城祭り(同実行委主催)が27日の昼夜、同町山漁港であった。チームワークで力漕を競った舟こぎ競争は「FLB(徳之島サーフィン連盟)」が優勝。祭りでは町北部地区の伝統芸能をはじめ多彩なステージで楽しませるなどにぎわった。

コロナ禍でハーレー舟大会の開催は4年ぶり。高校生から職域、各種団体・同好会、滞在中の大学生グループ(東京大海洋調査探検部)など含め計27チームが参加。サバニ型FRPボートに1チーム10人で乗り込み、女性及び混合チームは先行させるハンディ制も。漁港泊地内を折り返す約200㍍のコースでタイムを競った。

会場運営は今年も山青年団を中心に地元住民が担った。予選リーグ7パート、準決勝4パート、ベスト4による決勝レースの結果、「FLB」が1分32秒で見事優勝を飾った。

風光明媚(めいび)な同海岸はこの日、各チームの応援団など関係者や、夏休み最後の日曜日を楽しむ家族連れなどで例年以上のにぎわいとなった。

東天城祭りは同町北部地区、町村合併前の旧東天城村地区(母間、花徳、轟木、山、金見、手々6集落)=同町役場花徳支所管内=の活性化を願って同実行委が始めたイベント。昨年は花徳青年団を中心に野外映画祭を開いた。本来の山漁港特設ステージでの開催は5年ぶり。会場運営は山、手々集落が中心になって担当した。

各種露店がお祭りムードを高め、家族連れなどでにぎわう中、伝統芸能の「むちたぼり」(手々民芸保存会)や「千人踊り・直富主(なおとみしゅ)」(山民謡保存会)、「花徳枕節」(花徳花里クラブ)、「轟木八木節」(轟木集落)も登場。町外からは中高生ら約50人の「島口ミュージカル結い―MUSUBI―東天城祭りバージョン」のスペシャルステージでも盛り上がった。

終演後は、同町北部地区の飲食店専用の食事券が当たる抽選会でも沸かせた。