「ひらとみ祭り」にぎわう

48チームが頂点を目指し熱戦を繰り広げた舟こぎ競争

ゼロから作った新しい祭り
大和村の青年団が主催

8月最後の日曜日の27日、大和村の「第32回ひらとみ祭り」(同実行委員会=同村連合青年団主催)が思勝港湾一帯を会場に開かれた。4年ぶりの開催となる今回は、午前中から舟こぎ競争が行われ、48チームが熱戦を展開した。夕方からは多彩なステージショーが行われ、城南海さんやシマ唄デュオ「すもも」が祭りを盛り上げた。夜は約2500発の花火が夜空を彩った。

午前8時半から開饒(ひらとみ)神社でサトウキビ豊作祈願の神事が行われ、同青年団長の村田丈尚実行委員会会長(31)をはじめ関係者約10人が参加した。

舟こぎ競争は午前10時スタート。メラブの部には15チーム、エンガの部には33チームが参加した。晴れ間が多く微風で、レースには絶好のコンディションとなった。

奄美まつりで優勝したメラブ出場の♯清水集落は1回戦を圧勝。本田由衣佳さん(31)が「気持ちよかった。ダントツの優勝を狙う」と宣言した通りの結果となった。エンガの部も丸潮漕友会が強さを発揮し優勝した。

環境省奄美野生生物保護センターの職員で結成した「奄美のいきもの応援団」もエントリー。背中に「スロードライブ」のメッセージを込めていた。

村田会長は「(4年ぶりの開催で)青年団のメンバーが変わりゼロからのスタートだった。新しい祭りの形を作っていければと取り組んだ」と、開催までの苦労を語っていたが、祭りの盛り上がりにほっとした様子を見せた。

夕方からはステージショーが開演。仮面ライダーギーツショーでは子どもたちが飛び跳ねて喜びを表現した。後半は、26日のミニコンサートで祭りムードを盛り上げたシマ唄デュオ「すもも」(指宿桃子さん、武成美さん)のシマ唄、同村観光大使の城南海さんの歌で会場は最高潮となった。

午後8時半頃からは約2500発の花火が夜空を華やかに彩った。

舟こぎ競争の結果は次の通り。

【メラブの部】①♯清水集落②大海果樹園lovers③Orca(オルカ)④一心同体 笑女隊【エンガの部】①丸潮漕友会②いだてん③ゴッツ漕友会④国直青壮年団