B&Gインストラクター養成研修

全国37自治体から38人が参加、33日間の日程で始まったB&G財団「センター・インストラクター養成研修」(開講式)=30日、天城町

天城町でスタート
全国37自治体から38人、33日間

【徳之島】公益財団法人B&G財団(東京都港区、前田康吉会長)の「第8回センター・インストラクター養成研修」が30日、北海道から熊本県まで37自治体と団体職員ら38人が参加して天城町B&G海洋センターを中心に始まった。マリンスポーツの知識や技能を学び、青少年の健全育成、地域住民に親しまれる指導者を目指す。期間は10月1日まで33日間。

 

同研修事業は、全国の同センター・クラブ所在自治体の職員や担当者を対象に、海洋性レクリエーションをはじめとした自然体験活動を通じ、青少年の健全育成と地域住民の健康づくり、地域コミュニティの活性化などを担う指導員の養成―などが目的。1976年から4千人超を育成している。

研修会場は沖縄県本部町が中心だったが、昨年夏からは施設・設備が整った天城町も対象に。2回目の今夏も全国のセンター所在自治体および指定管理団体、B&G財団の職員ら合わせ38人(20歳~50歳)が参加した。

天城町同センターであった開講式。B&G財団の菅原悟志理事長は「日々の研修に踏ん張って全員が修了を。生半可な考えで修了し、現場で子どもたちや住民と接するとトラブルにもつながる。何事にもチャレンジして前進。天城町の歴史文化、そして人々のことも理解して好きになって欲しい」。9月24日の同町民体育祭での交流にも期待した。

森田弘光町長も歓迎あいさつで、かごしま国体トライアスロン競技(10月8日同町開催)との兼ね合いで引き寄せ開催する町民体育祭への一行の参加、パフォーマンスにも期待。「無事に33日間の研修を終え、ここでの思い出を一生忘れずに、それぞれの地域で頑張って欲しい」などとエールを送った。

研修生を代表、北九州ブロック・大分県中津市の三木寛之さん(27歳)が「この恵まれた環境の中、全国から集まった仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)。青少年の健全育成と地域住民に愛される指導者を目指す」と誓いの言葉を述べた。

今回の研修には、パラ水泳連盟講師や水上スキー元記録保持者、カヌーポロ日本代表選手らによる実技指導。また災害時の救助を想定、ゴムボートを用いた救助艇研修なども加わる。