奄美大島商議所ビル開所

テープカットで商議所ビルの完成を喜ぶ有村会頭(中央)ら関係者

有村会頭 テープカットで完成祝う
「身の丈にあった立派な建物」

 奄美市名瀬入舟町の奄美大島商工会議所会館跡地で建設が進められていた同商議所ビルがこのほど完成し、開所式が1日、同地で行われた。有村修一会頭ら同商議所の役員や会員のほか、建設に携わった設計事務所や建設会社の関係者ら計30人ほどが出席。テープカットなどを行い、同ビルの完成を祝った。

 新たに建設された商議所ビルは鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積274・26平方㍍(建築面積139・31平方㍍)で、旧会館とほぼ同じ規模。1階に事務所と応接室や相談室、2階に会議などに利用できる多目的室と倉庫などを配置した。ビル本体の工事費は1億1330万円で、解体工事などを含めた総事業費は約1億5千万円。

 同商議所は、1957年に建てられた旧会館の老朽化などに伴い、現地での建て替えを計画。2021年12月から旧会館の取り壊しに着手した。建築資材の高騰などの影響で建設工事が遅れるなどしたが、昨年12月から跡地でのビル建設工事を開始。工事期間中は同市名瀬港町の紬会館7階に仮事務所を設置、業務を行ってきた。

 8月8日のビル完成後、仮事務所からの引っ越し作業が進められ、8月28日から同ビルで商議所としての業務を始めている。

 開所式で有村会頭は「老朽化が進み、思い切って建て替えを決意した。計画当初から身の丈に合ったものしか造らないとの思いでやってきた。予算的にも厳しい中での計画だったが、立派な建物が完成した。建設に関わった多くの関係者に心から感謝したい」などと述べた。