体育祭シーズン開幕

パワーが激突し、「ワイド、ワイド」の歓呼に包まれた綱引き競技=3日、徳之島高


チームワークを競い合った「百足競争」=3日、樟南二高

若いエネルギー弾け思い出共有
徳之島高&樟南二高

 【徳之島】徳之島高校(上田勇一校長、生徒数242人)の第18回体育大会と、樟南第二高校(牧園弘光校長、生徒数219人)の第53回体育祭が3日、それぞれのグラウンドであった。懸念した台風11号の余波が逆に残暑を和らげた快晴下、若いエネルギーを弾けさせ思い出を刻み合った。

 徳之島高の開会式では、野球部の正岡大暉主将(3年)とテニス部の櫻木菜々子主将(3年)の2人が高らかに選手宣誓。2年生男女の100㍍走を皮切りに学年別対抗の競技種目がスタートした。

 台風の影響による悪天候にも備えて定番のPTA種目と部活対抗リレーはプログラムから省き計13種目に縮減。若いパワーが弾けた綱引き決戦では一戦勝利のたびに「ワイド、ワイド」の歓呼に包まれた。旧徳之島農業高校の伝統種目「キビかつぎリレー」も沸かせた。大島特別支援学校・徳之島支援教室生たちも交えた「台風の目」など特色豊かなプログラムが披露された。

 樟南二高の今年のテーマは「一蓮托生(いちれんたくしょう)~unleshed コロナからの解放」。開会式では牧園校長や久保龍太郎生徒会長のあいさつに続き、全生徒を代表して伊藤颯大さん(3年)がはつらつと選手宣誓した。

 競技種目は、学年別対抗戦やマスゲームなどほぼコロナ禍以前の「規制なし」の計16種目を編成。心を一つにチームワークが左右する「栄光への懸け橋」や「百足(むかで)競争」ではゴール直前の大逆転劇も。同好会活動として昨年同校に創設され、体育祭では2回目となった応援団(前田明誠団長、15人)も勇壮な演舞でも魅了した。