出身者の飛び入りで予定になかった「六調」で観客と共に盛り上がる城南海さんのライブ
笑顔で製品の説明をする「ａｍａⅰｔｏ」の代表・植田美由紀さん
来場者に黒糖焼酎をＰＲする蔵元のスタッフら
【東京】豊島区池袋の東武百貨店本店８階の催事場で「奄美群島の味と技」が集まったイベントが、このほど開催された。黒糖焼酎や本場奄美大島紬製品、旬の素材にこだわったスイーツなどが販売され、にぎわった。屋外ステージでは城南海さんのライブもあり、来場者は奄美群島を堪能していた。
「九州うまいものと奄美の物産めぐり」は、一般社団法人奄美群島観光物産協会の共催で、８月17日から22日まで行われたもの。イートインコーナーでは、同百貨店限定の初出店、奄美はちみつ＆かけろま落花生による「たっちゃんのジェラート」（奄美大島）などが人気を集めていた。
また「エラブフリッツ」のクラフトポテト（沖永良部島）、「こいたら」（与論島）のもずく天ぷらなどの総菜、おなじみの黒糖焼酎もずらり。本場奄美大島紬を使った「仁左エ門工房」（奄美大島）の製品も出店される中、草木染めの「ａｍａⅰｔｏ」（奄美大島）も初出店した。クサギ、テーチギ、ソテツなど奄美に自生する植物で染められたＴシャツや帽子などが並べられた。中でもクジラがデザインされたトートバッグはたちまち売り切れ、「工芸品の即日完売は珍しい」と関係者は驚いていた。
催事場を彩るよう、特設会場では奄美群島５島の島唄ライブが、日替わりで行われた。20日は、８階屋上「スカイデッキ広場」で「城南海島唄ライブ」が奄美群島の日として開催された。近くで見ようと、酷暑の下で30分以上前から列ができた。ルリカケスをイメージした衣装で登場した城さんは、群島の魅力を発信しながら、透き通った声でデビュー曲「アイツムギ」や「ワイド節」などで魅了した。「この後は、物産展で楽しんでね」の言葉に誘われるよう、多くが物産コーナーへ向かっていた。日本復帰70周年記念として各日70個用意された「感謝袋」も連日完売となっていた。