密猟対策で夜間パト

密猟対策で夜間パト

5日の夜間、奄美大島中部の林道などで行われた密猟対策の合同パトロール(環境省提供)

環境省、関係機関合同で
1回目は 昆虫トラップなど確認されず

 環境省及び奄美大島自然保護協議会(事務局・奄美市世界自然遺産課)は、希少クワガタ類など昆虫発生時期と連休前後を含めた繁忙期の監視体制を強化しようと、9月から10月にかけて関係機関と夜間の合同パトロールを重点的に実施する。1回目は5日夜あり、奄美大島中部(奄美市)で林道などのパトロールを行ったところ、今回は不審な人や車、昆虫トラップ(わな)などは確認されなかった。

 同省奄美群島国立公園管理事務所によると、同日の参加者は環境省2人、林野庁1人、県大島支庁2人、奄美市6人、奄美警察署2人の計13人。2~3時間かけて行った。夜間の合同パトは今後も継続していく。

 今年度に入ってからは6~7月、奄美大島北部(国立公園の外)で、チョウを採集する目的の昆虫トラップが確認されている。同省は「島内ではこれまでも希少昆虫生息地付近で不審車や不審人物が見られており、合同パトロールによって希少種の盗掘・盗採といった違法行為などを防止していきたい」としている。