ハマとシマの共演に熱気

ライブを楽しむ横浜と喜界島のミュージシャンたち(提供写真)


イベント後、記念撮影に納まる出演者たち(提供写真)

横浜と喜界島 ライブハウス、音楽通じ交流

 横浜と喜界島のライブハウスが交流する「YOKI・FES~横浜と喜界島のよき音楽を」が1、2日、喜界町湾のライブハウス・ファンキーステーションサバニであった。横浜と喜界島で活躍するミュージシャンら15組が共演。ハマ(浜)とシマ(島)のビートで会場を熱気に包んだ。

 神奈川県横浜市のライブハウス「エルプエンテ」の店長・佐藤滋さんが喜界島を訪れた際、島のアーティストと唄遊びを楽しんだことをきっかけに交流は始まった。今年2月には、西横浜での初の交流ライブ「喜界島=横浜交流ナイト」で親交を深めていた。

 今回、横浜からはヒップホップやロックバンド、フォークグループなどの5組が来島。島からはカサリンチュのコースケをゲストに、唄者やシンガー、エイサーなど10組が出演した。

 ライブでは、横浜のミュージシャンらがロックやラップ、大音響のリズムでエネルギッシュに会場を盛り上げた。約100人の観客らは拳を突き上げ、「縦ノリ」で一体感を満喫。ステージ後は、握手を交わして互いの演奏をたたえ合った。

 横浜にも出演した喜界島の唄者・東郷さやかさんは「〝違いを受け入れ、丸ごと楽しむ〟体験ができた。これからも感性を刺激し合うような良き場になれば」と感謝。同島出身のシンガー・ソングライターのKODAIさんは「どんな化学反応が起きるか楽しみだった。このような交流が群島間でも増えれば」と笑顔だった。

 横浜のデュオバンド・ニューグリフィンズの前里慎太郎さんは「ジャンルは違っても、体を揺らし心動かすうちに、イベント全体が大きなうねりになった。こんなすてきな機会にまた出会えると願いたい」と喜んでいた。