10万人あたり100歳以上者人口

大島地区、圧倒の県内最多
県内最高齢 瀬戸内町の勝さん111歳

 県は8日、県内の100歳以上高齢者数(9月1日現在)を発表した。県全体の100歳以上者は男性203人、女性1761人で前年度比10人減の1964人となった。大島地区(奄美群島12市町村)は男性21人、女性184人の計205人で、同10人増えた。10万人あたり100歳以上者人口は地区別で大島地区が引き続き県内最多。県内最高齢者は瀬戸内町の勝末コ(かつすえこ)さんで111歳、男性は出水市の與儀仁助さん=107歳=。

 100歳以上高齢者は9月1日の調査時点で、同15日時点で満100歳以上(1923〈大正12〉年9月15日までに生まれた人)となる人数。今年度中に100歳を迎える(迎えた)高齢者数は、23年4月1日~24年3月31日までに生まれた人を対象としている。県内の100歳以上高齢者数が減少に転じたのは2010~11年以来で、11年度以降は22年度まで増加(過去最多更新)が続いていた。

 人口10万人あたりの100歳以上高齢者の人口は県全体で125・66人。全国の状況がまだ公表されていないため全国順位は不明だが、前年度(125・25人)は全国第4位だった。今年度は前年度を0・41人とわずかながら上回っている。地区別で大島は201・97人となり、12・53人増加、200人台を突破した。大島に次ぐのは南薩(177・72人)で、北薩(148・57人)と続き、両地区とも大島とは大きな差があり、奄美群島は「県内一の長寿地域」として他を圧倒している。

 大島地区の100歳以上高齢者数を市町村別にみると、奄美市が60人で最多。以下、徳之島町26人、瀬戸内町23人など。100歳以上者は全市町村に存在する。

 今年度中に100歳に達するのは県全体で1023人(男性145人、女性878人)となり、前年度比38人増加した。大島地区は男性16人、女性89人の計105人で、同4人減少した。

 なお、奄美群島から県内最高齢者が誕生したのは17年以来。勝さんは同町阿木名の介護老人保健施設に入所しており、今月15日には大島支庁長などが訪問し表彰、県内最高齢を祝福する。

 大島地区の市町村別100歳到達者数は次の通り。

 奄美市30人、大和村1人、宇検村3人、瀬戸内町17人、龍郷町3人、喜界町6人、徳之島町9人、天城町11人、伊仙町10人、和泊町8人、知名町2人、与論町5人