JAあまみ徳之島地区野菜部会

来期への飛躍を決意したJAあまみ徳之島地区野菜部会総会(表彰)=8日、徳之島町

バレイショ計画割れも飛躍へ
4年ぶり対面総会

 【徳之島】第34回JAあまみ徳之島地区野菜部会(重原成一朗会長・会員605人)の2023年度総会は8日夕、同JA徳之島事業本部ホールであった。組織活動部門の功労者らを表彰し、議事では全議案を承認。22年度は基幹品目バレイショの単収減で共販計画を下回ったが、23年度計画には同品目の9億7470万を筆頭に全共販額目標額10億1373万円を掲げ、飛躍を誓い合った。

 新型コロナ禍で4年ぶりの対面開催に。同JA徳之島事業本部管内(徳之島、伊仙両町)の会員ら約210人が出席。重原会長はあいさつで、異常気象の高温障害による昨今の野菜類被害、価格高騰など情勢を懸念しつつ「(管内では)バレイショの植付けが始まるが収益増に取り組もう」。同事業本部の平山正也統括理事や窪田博州・同JA組合長も「防風対策や安心安全。定時・定量・定質出荷などを徹底」「もうかる産地確立を」など要請した。

 続いてJA県経済連(野菜振興課)が情勢報告。北海道・東北地方でも野菜類の高温障害が発生する中、北海道産バレイショの生産見込み量(8月末時点)は約12万4900㌧(前期比約2万㌧増)。一方、市場関係者は「下方修正になるだろう」との織り込みも。徳之島産地には「面積の拡大。病害虫防除の徹底。安心安全面への配慮」に期待した。

 22年度(野菜年度8月1日~7月31日)の共販実績は▽バレイショ2656㌧、6億4754万4千円▽カボチャ35・3㌧、1569万7千円▽実エンドウ12・1㌧、1061万1千円―など計6億8178万円だった。

 23年度(同)事業計画の重点は、①食の安心安全システムの推進②生産活動の強化③販売戦略④研修会活動の強化の4項目。共販計画は▽バレイショ5130㌧、9億7470万円▽カボチャ60㌧、2400万円▽実エンドウ12㌧、720万円―など計10億1373万円を掲げた。

 このあと研修会があり、県徳之島事務所農業普及課がバレイショ栽培について講話した。

 【表彰】▽組織活動部門感謝状(敬称略) 富紀洋(阿三)、米村太一郎(検福)、牧本敬次郎(犬田布)、田畑寛之(晴)、徳田幸一(亀津)、武島道司(母間)