和泊小6年生オンラインで国際交流

オンライン交流授業で「えらぶゆりの花」を披露する和泊小6年の児童ら(和泊町)

タイってどんな国?
お互いの伝統芸能披露

【沖永良部】和泊町の和泊小学校(池田裕一郎校長)で11日、タイの学校とオンラインで交流する特別授業があった。同小の6年生37人とタイのスリン県にある私立小学校アヌバーントーンウン学校の子どもたち約40人が参加し、お互いの文化や観光地を紹介し合った。

それぞれの地域の特徴や学校での様子を伝え合い、理解を深めようと企画。和泊小を訪れた東京外国語大学特別研究員の冨岡裕さん(42)が講師を務めた。

交流授業では、お互いの国や地域について紹介。タイの子どもたちは「国の南部は白く美しい砂浜が有名。西部は涼しくて登山やキャンプを楽しめる」などと発表し、学校のあるスリン県については「象が有名で、この地域の歴史の中でとても大事なもの」と述べた。このほか、スリン県で話されている四つの言語(タイ語、ラオ語、クメール語、スワイ語)で自己紹介したり、きらびやかな衣装をまとった子どもたちが伝統舞踊「アプサラダンス」を踊って見せたりした。

和泊小の児童らは、島で人気の観光アクティビティとして洞窟を探検する「ケイビング」をPR。ジャガイモの栽培が盛んであることや沖永良部島が「ユリの島」と呼ばれる理由も説明し、島の伝統芸能「えらぶゆりの花」を披露した。

質問コーナーでは、食べ物や学校生活などに関するテーマで盛り上がり、流行りのオンラインゲームが一致すると「一緒にやろう」と意気投合していた。

6年の伊地知正太郎さん(11)は「タイについてたくさん知ることができた。ゲームは全世界共通のものだとわかったので、ゲームを通じてもっと仲良くなりたい」と話した。

講師の冨岡さんは「外の人から見たら、沖永良部島はとても魅力的な島。交流授業が、自分たちの国やふるさとについて考えるきっかけになればうれしい」と語った。