もっと身近に黒糖焼酎

テラス席、立ち飲みなどさまざまなスタイルで黒糖焼酎を楽しんだ(10日、奄美市名瀬)

体験イベント「月ぬきゅらさーや」

 奄美市名瀬の中央通り商店街にある西平酒造㈱のアンテナショップで10日夕、黒糖焼酎を味わう体験イベント「月ぬきゅらさーや(月がきれいですね)」が開かれ、多くの参加者でにぎわった。奄美黒糖焼酎女子倶楽部(渡悦美部長、会員20人)が主催。「令和5年9月10日」を奇跡の黒糖の日とうたったこの日、参加者は黒糖焼酎の特製カクテル、オードブルやデザートでもてなされ、くつろぎのひとときを過ごした。

 イベントは午後4時に始まり、店内では紅茶やフルーツのお酢、キュラソーなどが注がれた、飲み放題の「黒糖焼酎」カクテル5種類を用意。煮卵や豆などを用いたオードブルや同商店街で作られたチーズケーキなども振る舞われ、参加者たちは、立ち飲み、テラス席とさまざまなスタイルで黒糖焼酎をたしなんだ。

 友人らと参加した奄美市名瀬井根町の積ゆかりさん(58)は「普段とは違う黒糖焼酎を味わっている。商店街の活性化にもつながる良いイベント」と話し、同市名瀬浜里町の赤瀬良裕さん(45)は「黒糖焼酎は他の焼酎と違って、いろいろな割り方で楽しめるお酒。イベントを通して、観光客らにこの魅力を知ってもらえれば」と語った。

 奄美黒糖焼酎女子倶楽部は昨年5月、奄美群島の蔵元や管理栄養士などの女性会員で結成。黒糖焼酎とともに奄美の食、健康をテーマに「新しい」「おしゃれ」な飲み方を、各イベントを通し提案している。「月ぬきゅらさーや」は3回目を迎えた。

 渡部長は「黒糖焼酎をもっと身近なお酒として、いろいろな楽しみ方を知っていただければ」と述べ、次回は「本格焼酎の日」11月1日頃にイベントを開催するとしている。