鹿児島高専ロボギャルズ

徳之島町で始まった鹿児島高専女子学生ら「ロボギャルズ」のワークショップ=12日、亀津小

工学の楽しさを知ろう! ロボット製作やプログラミング
徳之島町を訪問

 【徳之島】鹿児島工業高等専門学校(霧島市、上田悦子(えつこ)校長)の女子学生らで組織する国際ボランティア団体「Robogals Kagoshima(ロボギャルズ鹿児島)」によるワークショップが12日、徳之島町立亀津小(池田昌弘校長)の5年生64人を対象にあった。理系女子たちがロボット製作やプログラミング体験を通じ、工学の楽しさを伝えた。

 ロボギャルズは工学分野に興味を持つ女子の育成を目的に2008年、豪州メルボルン大の学生らが設立したボランティア団体。鹿児島では17年、国内3番目の支部として鹿児島高専女子学生らで発足。理系女子を増やそうと県内各地でワークショップも開催している。県内離島では19年に奄美市で初開催。コロナ禍を挟み今回は徳之島町内3校が対象になった。

 初日の亀津小には、鹿児島高専・電子制御工学科の福添孝明専任講師(工学博士)ら2職員の引率で、ワークショップ講師のリーダー脇田七夏さん(20)=同高専5年生=ら学生5人が訪問。同小5年の2クラス別に2校時ずつ、センサーや動作プログラミングを組み合わせて動かす教材用ロボット製作などを手ほどきした。

 児童の福永朔士(さくと)君や山本来(きせき)君らは「自分たちで思い思いにプログラミングできるのが楽しい」「楽しく学べた」。教室内には電子ゲームでも楽しむかのような笑顔と歓声が広がった。

 リーダーの脇田さんは「私自身、中学時代の工学体験を通してものづくりに関心が湧き、工学エンジニアが目標になった。こうした体験を通して工学の楽しさを分かってほしい」と話し、福添専任講師も「理系分野の女子が少ない点もあり、中学卒業後は、理系分野への選択肢も増やしてほしい」と目を細めていた。

 13日午前は同町の亀津中、午後は亀徳小を対象に開く。