泥染めファッション手応えあり

マネキンが着る泥染めのコートを試着する人が多く、「どうぞ」と勧める緋咲さん


手描きのアートを生地におこした


「大島紬の伝承者になりたい」と話す夏八木さん

デザイナーの緋咲レイラさん
新宿住友ビル三角広場で展示販売会

 CREATION(クリエイション)FESTIVAL(フェスティバル)「NEW ENERGY TOKYO」が、東京・新宿住友ビル三角広場で7日から10日まで開かれた。イベントに参加した「TSUKUYOMIBLACK(ツクヨミブラック)」デザイナーの緋咲(ひさき)レイラさんは、パリコレで紹介した奄美大島で染めた泥染めファッションと手描きアートを生地におこしたり、バッグやはがきなど多彩な泥染めの表情を持った商品を展開。ブースには多くのバイヤーが訪れ、泥染めのコートは人気を集めていた。

 緋咲さんは「注文の手応えを感じた」と話し、来月中旬には奄美大島を再訪して泥染めの生地作製を行う予定。

 また、会場にはフランスから奄美に移住し泥染めのアパレルや小物、インテリアに挑戦している夏八木ことさんも参加。「パリのグレーな自分が奄美に来て、パレットにカラーが戻った感じ。シマ唄を聴いて懐かしくて涙があふれた。五感が喜んだ」という。

 これまで夏八木さんは、機織りや泥染めなどを学び、都内で泥染め教室などを展開してきた。会場では、伝統的な糸紡ぎ「ガラ紡」を紹介したり、クッションカバー、ストール、ワンピースなどを展示した。

 夏八木さんは「今回は、いろんな方が興味を持ってくれた。大島紬の伝承者、メッセンジャーとして頑張りたい」と語り、こちらも手応えを感じた様子だった。